９６年１１月、クアラルンプールへ深夜に到着。翌日はマラッカ。３日目はタンピンからマレー鉄道でジョホールバルへ出て、バスで国境を越えてシンガポールで１泊。４日目深夜１１時３０分の便で５日目の早朝に関空へ帰り着くというギッシリ日程の詰まったツアーに初めて一人参加をしました。マラッカについては既に書きましたので、ここでは他の地の感想を述べてみたいと思います。

所謂バカチョンカメラで 列車の窓越しに撮る

 列車の窓から見たマレーシアの農村風景が印象的でした。整然と植林されたゴム園に息を呑む思いがしたし、その傍の貧しいトタン屋根の家の前では、子供たちが輪になって遊んでいて、忘れてしまった日本の昔を見るようでした。
  シンガポールは美しい文化国家ですが、当時、建築ラッシュで何となくバブルの頃の日本を思い出しました。小学校２年生の頃、太平洋戦争中にシンガポール陥落で旗行列をした記憶がありますが、それが侵略戦争だったとは知る由もありませんでした。
 ここでは遊んでいる子どもを見掛けません。塾でしょうか。何しろ中学数学の世界コンテストでシンガポールはトップなのですから。２位が韓国で、当時日本は３位でした。分かるような気がしますね。子どもは遊んでいないけれど、帰国前夜に行ったクラークキーでは、雨の中で若者達が屯していました。