信州に下宿して初めての冬を迎える次男から、電話がありました。
「ものすごう寒いからセーター編んで。トックリ衿のを。」というのです。
実は、夫に「クモの生まれ変わり」といわれる位、いつも指に毛糸やレース糸がからんでいる私なのですが、子供は男の子ばかり３人。「セーター編んで」と頼まれたのは、はじめてなのです。いつも先回りして編んでいて、時には「そんなのいらん」と拒否されることも・・・。
三年前には、関東から長男が帰省したら着せようと、１８０ｾﾝﾁの身長にあわせて、L寸のカウチンジャケットを作ったら、「僕はそんなん着る趣味ないねん。」とあっさりけられてしまっておくらいり。夫が「与えすぎるからそうなる。」といいますが、「クソッ！！もう編んでやるものか」と思いながらまたつい毛糸を買いこむ始末です。
三男は小学校の頃は冬でも半袖のTシャツ一枚で過した位ですからセーターはお呼びでない。夫のものも、私のものも、もう入れる場所がないほど編んでしまいました。さりとて、毛糸を渡されて、これで編んでほしいといわれるのはいやなのです。自分で選んだ毛糸で好きなものを編む、という楽しみは、孫でも出来るまでおあずけか、と半ばあきらめていたところへ、あの電話。
毛糸は山ほどあります。いざ編まめやも。