毎年お正月が過ぎると温泉に行きたくなる。夫を誘うにはいろいろ制約があるのだが、今年は２年半前、夫が退院した翌年の秋に行ったホテル阪神の温泉に、また出かけることにした。Webで格安のプランを見つけたのである。温泉の詳しい話は大阪ー１に譲るが、今回も満足満足であった。おまけにチェックアウトが午後２時なので、温泉を十分満喫した。部屋には色の素敵な版画が２枚かけられていた。

チェックアウトの後、予定していたとおり適塾へ向かう。母校のルーツなのにいままで見学する機会がなかった。
梅田、淀屋橋界隈は二十歳のころ歩き回ったのだけれど、すっかり変貌しているから、「幽霊になって出ても、どこへも行かれへんな」と夫が言う。

川が近頃きれいになってきているが 清掃作業員の努力を知る。

新しい建物ばかりのなかに、「これあそこや！、日本銀行や」と懐かしい建物があった。
それからフェスティバルホール、ここで第一回の大阪フェスティバルがあったとき、新しい文化に触れる思いで、乏しいお給料をはたいて何度も通ったのを思い出す。今年第５０回の大阪フェスティバルが終われば取り壊されるのだという。

日本銀行		フェスティバルホール

途中２度ばかり尋ねたが、迷わずに適塾まで行けた。

昔は馬が繋がれていたのだろうか		重要文化財　緒方洪庵旧宅
頼もう〜 入塾を希望する者でござる		小さな復元模型
福沢諭吉 塾頭を務めていた		あれー。手塚治さんが？ 曾おじいさんが塾生だったそうだ

柱の有名な刀傷

掲示の一部

中庭を見下ろす		緒方洪庵像

１月にしてはとても暖かく開け放たれた窓から通る風が心地良かった。幕末の若者たちの息吹にふれる思いをしながら適塾を後にした。
ところで今回使用したカメラはCanon IXY　910 ISで、初めての撮影である。これまでのデジタル一眼レフでは、料理など撮るのはやりにくかったが、やっと簡単に撮れた。阪急百貨店で食べたおぜんざいは小豆が驚くほどたくさん入っていておいしかったよ。

完