２００７・１１・８，９

旅行嫌いな夫を旅に誘う手立ての一つは、露天風呂付き客室であり、もう一つは部屋食である。
どちらも、かなり費用はかかるが、１年に２度、割り切ってそんな旅行をする。しかし、できるだけ近いところということで、今回は大阪からJR特急「サンダーバード」で２時間。やはりこれは小さな旅だろう。

今年も紅葉は遅い。北陸でも残念ながら１週間早かった。送迎車で宿に着くと、荷物を置いてすぐ「こおろぎ橋」に出かける。シーズンだ、名前の通り、こおろぎがしきりに鳴いていた。紅葉の名所として知られるところ。かえでばかりだから最盛期にはさぞ美しい紅葉が見られることだろう。だが今はどうにか一本色づいているのがあった。
川沿いに鶴仙渓遊歩道を歩いて、あやとり橋へ。地形の関係からだろう、鉄骨で曲がりくねった橋が渓谷に架かっていて見ごたえがあった。

珍しい石の橋脚		曲がりくねった橋

橋は赤紫に塗装されており、あやとり橋とはうまく命名したなあと思う。
昔は山中温泉というのは山中節でも知られるように、結構にぎわったのだろうと思うけれど、JRから離れている（送迎車で２５分）のと、各地で温泉が掘られているので、往時の賑わいはなくなったのではないだろうか。古い温泉街はなかなか情緒があるのだが。町の人はそれなりにイベントを考えて賑わいを取り戻そうとしているようである。【和の鉄人 道場六三郎鍋シリーズ〜秋の章〜「加賀じゃがポタージュ」の振る舞い】というのがあって、１００円でいただいたポタージュはおいしかった。
永平寺まで「永平寺おでかけ号」というバスが出ていて１時間足らずでいけるが、私たちは、とにかく、のんびりゆったりがモットーだから、どこへも行かず、部屋の露天風呂を楽しんで１１時にチェックアウトした。

部屋の露天風呂、源泉は５１度 掛け流しで利用できる		翌朝、少しでも色づきが増えているだろうかと 行ってみた「蟋蟀橋」

ええ旅行やったなあと夫の感想だった。　　　　　　（完）