２０１２年４月23,24日

ペンションの名前をページのタイトルにしたのには訳があって、今回はネットで見つけたワンモアタイムというペンションに惹かれて、それだけを目的に旅したのだ。
ショッピングマイルによるANAの特典航空券を利用。羽田空港から浅草まで直行。
東武日光まで私鉄。送迎の車でペンションへ。
近頃お天気女の超能力が薄れて、旅行中よく雨にあう。しかし傘をほとんど濡らすことがないのは不思議。
露天風呂付き客室が１万円を切るというのは珍しいが、温泉でないということで、残念ながら納得した。

お掃除の行き届いた部屋はロフト付きの、かなり凝った作りである。天井に古い民家のものだという太い梁があって、その他の材木も、いわゆるハリボテでなく、一枚板などが使われている。

天井の梁とロフトの手摺 梁の上に大型の扇風機

浴槽は厚さ８ミリほどの大理石が貼られている ２４時間いつでも入れるので５回ぐらい入っただろうか。 少しは温泉成分があるのか手がすべすべするような感じ あくまで気分的なものかもしれないけれど。

夕食はフランス料理。 味付けはさっぱりしていて、私たちの好みにぴったり

面白い絵が飾られていた ほかにモナリザの太ったパロディーなども

ケーキとシャーベット盛り合わせのたっぷりしたデザート。もうお腹いっぱいになったのに、更にデコレーションケーキを丸ごと一台、部屋に届けていただく。スパークリングワインも一本ついていたのだが、お断りすると、代わりにに市販されていない大きな板チョコをお土産に頂いた。

ペンションのホームページより

ゆっくりと一日を過ごすいう最高の贅沢を楽しんだ。

翌日は打って変わって素晴らしい晴天。ペンションで教えてもらって、大正天皇の御用邸が一般に解放されている【日光田母沢御用邸記念公園】へ行く。
天皇制華やかな時代の豪壮で見事な和風建築である。
貞明皇后のお部屋は２階で大正天皇のお部屋が１階ということが不思議であったけれど、女御、更衣の時代と半世紀を隔てるのみだから、そういう風だったのだろうと思う。ちなみに大正天皇が皇室で初めて一夫一婦であった。

開花すればさぞかし みごとな枝垂れ桜		貞明皇后のお部屋からの眺め

謁見の間 単なる権威の象徴であって 天皇が座られたことはなかったとのこと。

襖絵

東武日光駅についた時、特急が出た後だった。次の特急までかなり時間がある。各停ならすぐに出発するので、聞くと特急より２０分遅くなるだけだという。もう少し考えて決めたら良かったのに、２０分遅くなるだけだったら、ここで待つよりいいわ、と途中から快速になるという各停に乗った。
これが大誤算。行けども行けども快速にならない。最後の数１０分快速になっただけである。

各停なればこそ撮れた写真		昨日の雨ですっかり散ってしまった桜

特急より遅れた２０分というのは大変な２０分。浅草で乗り換えて羽田空港へ。ANAの時間まで１５分しかない。座席は指定してあったので、それこそ特急で保安検査を通過し 幸いすぐ前にあった搭乗口へ飛び込んだ。乗った後、もう一人乗って、ジャスト１０分前には、ボーディングブリッジがするすると離れていく。どれだけ長い時間ハラハラしてすごしたことか。でも軽業のような時間が、大きな安堵に変わった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（完）